公共交通機関の利用普及に壁

 

Posted on 22 Oct 2023 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

ようやくメトロが運行を始めたプネーも含めて、開通するだけでなく、スムーズかつ快適な移動手段として確立することが、利用を促進する上で欠かせないよね。



公共交通機関アプリである「Tummoc」が実施した最近の調査で、インドで日常的に通勤する人のおよそ85パーセントが、公共交通インフラには重大な問題があるか、不十分であると考えていることが分かった。

85 percent commuters think Indian public transport is inadequate: Overcrowding, maintenance among major issues

調査は21以上の主要都市で、日常的に通勤する5万人以上を対象として実施された。
2070年までに二酸化炭素排出実質ゼロという目標を掲げているインドでは、通勤者に自家用車を控え、公共交通機関を利用してもらうための対策が急がれる。
しかし現状は、人々は公共交通機関の利用に、下記の理由でストレスを感じていることが明らかになった。

1. 過密:
37パーセントの通勤者は公共交通機関の混雑に不快感を抱き、利用を避ける要因になっている。
2. 信頼できないタイミング:
28パーセントの通勤者は、遅延やスケジュールの不規則性を不安定であると見なしている。
3. 不十分なメンテナンス:
24パーセントの通勤者は、公共交通機関やインフラのメンテナンスが不十分であることを重要な問題点であると指摘している。
4. デジタル情報へのアクセス:
44パーセント通勤者は、公共交通関連の情報がリアルタイムで追跡しにくいことも、利用を控える理由になっている。

上記に加え、15パーセントは利便性の低さ、22パーセントが情報不足、13パーセントがチケットの入手しやすさ、33パーセントがデジタルプラットフォームの信頼性、49パーセントがキャッシュレス決済のうむ、28パーセントがオンライン決済によるデジタルセキュリティが、それぞれ懸念事項であると述べている。

また全体として、回答者の78パーセントが、大気汚染や環境問題に対処する上で公共交通機関が重要な役割を果たすことを認識している。
一方、58パーセントがインフラのデジタル統合の不備、61パーセントが公共交通機関を移動の選択肢として訴求する上でのデータ収集と分析の価値を認識する。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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