昨日ムンバイーに行く途中の有料道路料金所に、灼熱の太陽の下、アーンベードカル博士（Dr. Ambedkar）の大きな肖像画が書かれた横断幕が掲げられているのを見たが、全マラーティー語で書かれた文面を素早く読みこなすだけの語学力がまだないので、気になっていたが、それもそのはず、本日14日は博士の生誕記念日だったのだ。
プネーで生誕日を祝い、仏教徒らを中心とした行進が予定されていることから、道路混雑を予想する記事で理解した。

Ambedkar Jayanti: traffic advisory issued in Pune; check which routes to avoid

ここで、アーンベードカル博士についておさらいである。
以下「Japan Knowledge」の世界人名辞典からの引用である。「アーンベードカル（Ambedkar, Bhīmrao Rāmji、1891.4.14～1956.12.6）インドの政治家．インド最下層の不可触民階級に生まれたが，コロンビア大学を卒業し，学校教師，弁護士を経て英領インドのボンベイ州立法参事会員に選ばれ [1926] ，またロンドンの英印円卓会議に出席した [30-32] ．中央内閣(総督行政参事会)の労働相 [42-46] ，インド独立に際しては制憲議会議員，憲法草案起草委員会委員長，初代法相．不可触民階級の向上に尽くし，ヒンドゥー教のもとでは差別は消えないとして多くを仏教徒に改宗させた．法相を辞した [51] のは，ヒンドゥー法の改正が不可触民向上策に相応しないとしたためであった．〖全集〗22巻, 1979-2010．"アーンベードカル（Ambedkar, Bhīmrao Rāmji）", 岩波 世界人名大辞典」

暑い、というより熱い酷暑期の空にはためく、アーンベードカル博士の横断幕を見ながら、この地球には、時に驚くべき意思と行動力を動員し、人々を、国を、そして世界を変えようとする人が現れること、そしてその偉大な人は、今もなお多くの人々に敬愛されていることを、思っていた。

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