ムンバイーとプネーとを最短で結ぶ、インド最長の海上橋

 

Posted on 13 Jan 2023 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

ナヴィー・ムンバイーに建設予定の新ムンバイー国際空港へのアクセスも意識した、JICA支援のプロジェクトです。写真は現ムンバイー空港到着ロビー外のスタバです。



ムンバイーとプネーとの間にある沿岸部を走る、幅6車線、全長22キロメートルの湾岸道路「Mumbai Trans-Harbour Link Bridge」が建設中だ。
今年11月に開通見込みとされているこの有料ハイウェイにより、セウリ(Sewri)とナヴィー・ムンバイー(Navi Mumbai)との間の所要時間が、最大15~20分短縮されると見込む記事を、「Money Control」で見た。

Mumbai to Pune in 90 minutes: All you must know about Mumbai Trans-Harbour Link Bridge

※Wikipediaの解説
Mumbai Trans Harbour Link - Wikipedia



現在の経路
 

マハーラーシュトラ州のエクナート・シンデ(Eknath Shinde)州首相が11日に語ったところによると、工事の90パーセントは完了している。

完成すれば「インドで最長の海上橋」となる、このプロジェクトの総工費は1,700億ルピーを超え、日本の国際協力機構(JICA、Japan International Cooperation Agency)が資金提供している。

橋の長さの大部分にあたる16.5キロメートルが水上に架かる。
建設は、Larsen and ToubroおよびTata Projectsが中心となるコンソーシアムが担っている。

通行料金の徴収は料金所ブースが廃止され、シンガポールで採用されているオープン・ロード・トーリング(ORT)システムが導入される。

今月11日の時点で、1本目にして最長の鋼床版(Orthotropic Steel Deck、OSD: 長さ180メートル、重さ2,300トン)の敷設に成功した。
OSDとは、コンクリートや複合材よりも自重が軽い鋼甲板(steel deck)上部構造であり、車両の荷重を効率的に運ぶと同時に、同様のスパンのコンクリート製上部構造と比較して、橋の耐荷重能力を向上させる、としている。
OSDスパンは全部で32本、導入される予定となっている。

なお橋の完成後は、フラミンゴが飛来する海岸湿地、セウリ干潟を通ることから、愛好家らは11月から5月にかけての野鳥観察にも期待している。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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