プネーで体重400グラムで誕生した超未熟児

 

Posted on 06 Jan 2023 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

小さな命がこれからも健やかに育ちますように。写真はプネーのKFCビルヤーニー看板です。



プネーの病院で、体重400グラム、身長30センチメートルで出生した超未熟児の命を救い、94日間の入院後、無事に退院させた、おそらくインド国内初となる事例を、「Indian Express」が伝えていた。

How a team of Pune doctors ensured survival of a baby born at 24 weeks, weighing 400gms

ワカッド(Wakad)のスーリヤ病院(Surya Hospital)新生児および小児集中治療部長のサチン・シャハ(Sachin Shah)医師によれば昨年5月、プネー在住で27歳のソフトウェア技術者が、妊娠わずか24週で緊急出産に踏み切らざるを得なくなった。
しかし新米の母親となったこの女性は、国内でも類を見ない超未熟児として生まれた我が子を見て、「この子は助かる」と直感したという。

それから7か月、シバニヤ(Shivanya)と名付けられた女の子の体重は現在2,130グラムにまで成長している。

2022年5月21日の誕生後すぐに、シバニヤちゃんはスーリヤ病院の高度専門医療(Tertiary care)レベルIIIの新生児集中治療室に移された。

妊娠期間、赤ちゃんの体重、未熟な臓器、呼吸困難症候群、貧血などがあった。
スーリヤ病院は早産で97パーセントの生存率を誇っているという。
ただし病院のインフラや設備は、40週以降の妊娠期間に生まれた赤ちゃん用に設計されているため、極端な早産の場合、治療が困難なこともあると医師らは語っている。

最大の難関はシバニヤちゃんは臓器が未熟で、皮膚もまだ弱いため、人工的な生命維持のための器具を改良する必要があった。
最初の数週間は、アドバンストモードの高頻度換気を含む人工呼吸と、非侵襲的な呼吸補助を要した。
皮膚がもろいため、崩壊と体液の損失を防ぐために、特別な保育器に入れられた。
また、栄養摂取のための特別なカテーテルがヘソに挿入され、さらに口から胃に繋がる特殊なチューブも取り付けられ、76日目から経口栄養を開始している。

シバニヤちゃんは昨年8月23日に無事、退院した。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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