インドの大富豪ゴータム・アダニ(Gautam Adani)氏の経営する不動産会社であるアダニ・エンタープライゼス(Adani Enterprises)が、インド最大のスラム街として知られるムンバイーのダーラーヴィー地区を再開発する権利を500億ルピー(6億1,200万ドル)で落札したと、マハーラーシュトラ州当局者が29日、発表した。
Indian billionaire Adani’s firm wins bid to develop vast Mumbai slum
ダーラーヴィーはアジア最大のスラム街とも言われ、国際空港を囲む広大な土地に、一説には100万人を超えるとされる人々が、水道や清潔なトイレのない狭小住宅に暮らしている地区である。
ダーラーヴィーの再開発は、1980年代から提案されてきたが、40年近くにもわたり着手されていなかった。
500億ルピーというアダニの落札価格は、200億ルピー(2億4,487万ドル)を提示した不動産グループDLFの倍以上だったと、マハーラーシュトラ州公共事業公社である「ダーラーヴィー再開発プロジェクト(Dharavi Redevelopment Project)」の関係者は明かしている。
同公社によれば、開発区域は625エーカー(253ヘクタール)に及ぶ再開発を「世界最大の都市再開発計画」と表現している。
ただし、同じくアダニ系グループが9億ドル規模で落札したケーララ州の港湾再開発プロジェクトは、抗議運動によって数か月間中断している。
ダーラーヴィーの再開発に対しては、これまで大きな抗議行動は起こっていない。
アダニ・エンタープライゼスは先月末、セメントや医療といった分野に積極的に進出するため、インド最大の公募増資で2,000億インドルピー(24億5000万ドル)を調達すると発表したが、一方で同社の債務水準の上昇を懸念する声も上がっている。
今年初め、ゴータム・アダニ会長は、アダニ・グループが今後10年間で1,000億ドル以上を投資し、その大部分は再生可能エネルギーへの移行を目指す一環として行うと述べている。
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