ピーター・ドーナッツ(Peter Donuts)は、ドーナツやワッフル、ブラックコーヒーなど、かつてプネではなかなかありつけなかった王道カフェメニューを出す店として、在住韓国人経営者の方がけっこう早くから、韓国人の人口が比較的多いとされる地区、プネ西部アウンド(Aundh)で経営されていた。
オープン当時から、フリーWifiも使えて長居ができる貴重な場所でもあり、韓国人はもちろん、元勤務先に短期研修で来ていた日本人などの外国人が目立っていた。
ところで、プネには2000人あまりの韓国人が在住している。
その理由の一部として、LGやSamsungなどの、韓国を代表する企業が、郊外に大きな工場を置いていることや、英語の勉強のために、子女をプネのインターナショナル・スクールに送り込む人が増えていることなどが挙げられている。
ちなみに日本人の在住者は、最近ようやく200人に届いたか届かないかであり、大部分は企業駐在員やその家族が占めている。
なにせインド全土に住む日本人の数が、3000人程度とされて久しい。
そのピーター・ドーナッツが、大学生の多いプネ中心地、プラバート・ロード(Prabhat Road)にもオープンしたという報せを聞きつけ、「これはぜひ行ってみたい」と思いながら、日本に一時帰国したりして機を逃している間に、なんと、わが家の近所、ヴィマン・ナガルにも進出したと言うではないか。
今度こそチェックしてみなければと、パソコンや冷房対策のひざ掛けなど、長居体制も万全で2月某日の午後、足を運んでみた。
場所は、外国人駐在員の子女も多く通うシンバイオシス・インターナショナル・スクール(Symbiosis International School)の真ん前という、集客には最高の立地。
店内は中2階もあり、よく知るこじんまりとしたアウンド店とは比べものにならない広さだ。
出入口側の全面が天井から床まで窓となっていて、自然光がたっぷりと入って気持ちがよい。
平日の午後ということもあり、なるほど下校してくる子供たち待ちとおぼしき若くてファッショナブルな韓国人女性グループが、学校の門がよく見える席で、おしゃべりに夢中になっていたほか、韓国人紳士もちらほら、その他にも商談っぽい外国人や、インド人の若者グループが利用していた。
ピーター・ドーナッツのトレードマークとなっている、赤を基調としたインテリアの中央には、なぜか馬の銅像がどっしりと座っている。
店内では音量を落とした韓国ポップス(K-pop)が、さりげなく流れていて、「なかなかいい曲だな」などと思わず聴き入ってしまう。
もちろんフリーWifiも完備、レジの男性にパスワードを訊ねて繋いでみたら、よく利用するコレガオン・パーク(Koregaon Park)のスタバよりもずっと接続がスムーズで、速度もよかった。
トイレもとてもきれいなので、安心して長居できる。
ただし、わたしが陣取った席の付近は、なぜか蚊がとても多く、あちこち刺されたので、次回から虫よけを持参しよう。
ところで、わたしはピーター・ドーナッツで、肝心のドーナツを食べたことがあまりない。
この日も、持ち帰り用に好物のスティッククッキーと、カステラ、チーズケーキを購入した。
ドーナツの味は賛否あり、残念ながら、わたしには油っこく、また甘すぎに感じられ、あまり好みではない。
ワッフルもおいしいが、全体的に価格設定が、ちょっとお高めなので、何かいいことがあったときに食べようかな。
いま調べたら、ピーター・ドーナッツはいつの間にかこれだけの場所にオープンしている。
もしかすると、ものすごく強力なインド人の共同経営者を見つけたのかも、というのが、もっぱらの(わが家限定の)噂である。
Cafe Peter Donuts, Viman Nagar
A4 701, Lunkad Amazon, Viman Nagar Rd,
Opposite Symbosis International College,
Clover Park, Viman Nagar, Pune,
Maharashtra 411014
TEL: 020-6500-8709
営業時間: 7AM~11:30PM
とても明るい店内。オフィスにしちゃっても、いいですか
なぜか大きなお馬さんが。