小さな「猿の惑星」がここに。
「育ての親」から、700万ルピー相当の自宅と、数百万ルピーの現金を「遺産」として相続することになっているのは、サルのチャンマン(Chunmun)くん。
しかし、チャンマンくんが自分で小切手に署名できるかどうかは怪しい。
現在、ウッタル・プラデーシュ州ラエ・バレリ(Rae Bareli)にある、エアコン付きの快適な住居に「人間の両親」とともに住むチャンマンくんは、生まれた時、母ザルが出産によって亡くなったところを、たまたま通りかかって見つけた夫妻に「養子」として引き取られた。
子供がなかったことから、夫妻は自宅に「チャンマン・ハウス」と名付けるほど可愛がって育てている。
サルへの愛が嵩じて、夫妻は自然界で暮らし、人間の営みによって生息地を追われ、苦しんでいるサルたちの生態を保護するための基金を設立、数百万ルピーを預金しており、夫妻の死後、これを自宅とともにチャンマンくんが引き継ぐことになっているというわけだ。
地元では、サルをペットとして飼うと災いをもたらすという迷信があるが、夫妻は「チャンマンは私たち夫婦に幸運と繁栄をもたらしてくれている」と語っている。