一家で北朝鮮旅行にでかけた女性の手記
Posted on 22 Jun 2017 23:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
普通の人が、規則を守って旅行する分には、逆にインドひとり旅より安全なのかな。
※写真は2年前に友達と一緒に福岡から船旅で行った釜山の港。
ああまた行きたい。
北朝鮮を取り巻く情勢が、ますます緊迫の度を帯びつつある昨今。
とはいえ、個人旅行者として訪問するには、ポスターを盗もうとしたりといったやんちゃ行為をしない限りは、意外とインドひとり旅よりも安全かも?
そんな中、北朝鮮を訪れたインド人旅行者によるランダムな体験談を、シッダールタが見つけてきた。
特に2番目の女性の回答は、今年の4月ごろに夫と幼児と3人の家族旅行で訪朝した時の紀行文のようになっていて、写真もふんだんにあって、かなり具体的な内容になっている。
What is it like for an Indian to visit North Korea?
この「悲喜こもごも」という女性の手記を読んでいたら、ますます行ってみたい。
この一家は、中国の丹東から列車で北朝鮮に入国したそうだが、入国審査と手荷物検査は列車内で行われ、子供の絵本に至るまで精査されたそうだ。
泊まったホテルは、2棟あるとされる外国人用ホテルのうち、平壌市内を流れる大同江の中州に建つ、羊角島国際ホテル。
ここは15年の懲役刑を言い渡されたのち、1年半ぶりに意識不明の状態で帰されたアメリカ人大学生が泊まっていたところでもある。
ウィキペディアによれば、どう考えても宿泊先向けではない、「謎の5階」も存在する。
心温まるガイドとの交流や、平壌へ向かう列車の中では、ボリウッド映画の大ファンという北朝鮮将校と出会ったよう。
ボリウッド、ほんと簡単に国境を越えるのだな。
なんでも国内では、古いインド映画を時々放映しているそうだ。
もっともおかしいエピソードは、帰りの北京行き飛行機が11時間も遅れた時のこと。
晴れているのに「悪天候のため」と説明され、一向に出発する様子のない航空機。
この国の情勢を考え、だんだんと不穏な気分になってきた女性は、思わず在平壌インド大使館に電話して救いを求めた。
すると、なんと大使自らが空港まで「ご用伺い」に来てくれたそうだ。
う~む、よほど暇なのかな。
「北朝鮮を訪れて、インド人でよかったと心から思えた。自由のすばらしさを噛み締めた」としめくくる女性。
単なる好奇心で、北朝鮮に一家で行けちゃうインド人旅行者が、もうとっくに存在する時代なんだな。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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