食べ物に困った人たちのための「大きな木」、「公共冷蔵庫」を置いたケーララの女性

 

Posted on 26 Mar 2016 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

地球上の人間ひとりひとりが、お互いのことを思いやり、優しい気持ちで行動を起こすことができたら、こんな微笑ましい話を、もっとたくさん見つけることができるようになりそう。それにしても、リボンをかけた空の冷蔵庫の横で、怖そうな男の人たちが立っているように見えるのは、気のせいでしょうか。



*The photo from The Better India

最近は、たとえばFacebookなどのSNSで招待されるものを含めても、パーティ主催者自身が「残り物の料理を託せる団体はないか」と呼び掛け、情報収集していることが多く、食糧の無駄をなるべく発生させないようにとの意識が高まっている。

参考記事:
「ノーモア・食品ロス!」立ち上がるダッバーワラーたち Posted on 04 Jan 2016
ストップ食品廃棄!!おいしいものは分け合おうと働きかける人たち Posted on 21 Feb 2016

ケーララ州コーチ(Kochi)で、あるレストランが店の外に大きな冷蔵庫を設置し、店の余りものだが新鮮な食品を入れておき、食べ物に困っている貧しい人が自由に持ち帰れるような仕組みを作った。
The Better Indiaが報じた。

A Restaurant in Kochi Has Installed a Public Fridge so People Can Leave Food for the Homeless

この画期的な試みは、コーチで「パッパダヴァダ(Pappadavada)」というコミカルなネーミングの人気レストラン・チェーンを経営するミヌ・ポーリーン(Minu Pauline)さん。
定評のあるメニューは一定のファンの心を掴んでいる。

その一方で、十分な食事を取ることができない路上生活者のために、レストラン経営者として何かできることはないかと考え抜いた結果、作り過ぎなどで余ってしまった新鮮な料理を冷蔵庫に入れておき、誰でも持ち帰れるような仕組みを思い付いた。
レストランにとっても、食品廃棄をなくすことができるため、一石二鳥だ。

この「公共冷蔵庫」は、マラヤラム語で「大きな木」を意味する「ナンマ・マラム」と名付けられ、毎日少なくとも50パックの新鮮な食事を、必要な人たちに提供している。
「どこの家庭でも、料理を作り過ぎて、冷蔵庫に入れて気づいたら何日も経っていた、ということがあるのではないか。そうした時に、自宅の冷蔵庫の代わりに『ナンマ・マラム』を利用してくれたら」ポーリーンさん。

「必要な誰もがいつでも料理を持ち帰ることができるよう、冷蔵庫は24時間稼働させ、その電気代も当店が負担している。近隣の住民やホテル、レストランにも、余った料理の寄付を呼び掛けている。清潔に洗った容器に入れた、新鮮な料理をお待ちしている」元は銀行員だったというポーリーンさんは語っている。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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