ひとりでこつこつ航空機を組み立てること足掛け20年のムンバイの男性、ついに夢が実現か

 

Posted on 17 Mar 2016 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

この方も写真から受ける印象では、そこらへんのチャーイ屋にでもたむろしていそうなオッチャンですが、実はすごいものを隠し持っていたのです。



*The photo from The Better India

今日の「The Better India」には、現役パイロットの男性が、たった一人で航空機を作ってしまったという話が掲載されていた。

A 40-year-old Pilot Assembled This Aircraft all By Himself – on the Terrace of His House

格安航空会社ジェット・エアウェイズ(Jet Airways)に副機長として務めるアモール・ヤダヴ(Amol Yadav)さん(40)は、ムンバイ郊外の自宅の屋上で6年の歳月と2度の試作を経て、6人乗りの飛行機を完成させた。

「TAC 003」と名付けられた、この飛行機は、高度1万3,000フィート(およそ4,000メートル)までの飛行が可能。
最高時速185海里(342キロメートル)、フル燃料で距離にして2,000キロを航行できる。

アメリカの航空機愛好家らが、古い飛行機を購入して改造し、操縦していることを知ったことがきっかけで、1995年から2人乗りの飛行機の建設に挑戦、1998年には完成したものの、試験飛行までには至らなかった。
さらに2003年には別の改良型飛行機を造ったが、規制に阻まれて飛行できなかったという。

今回完成した飛行機は2010年に着工、本格的に商用化できる航空機製造を目標として「Thrust Aircraft Company」という会社を設立、インド空軍中将(Air Marshal)やインド工科大学ボンベイ校(IIT-B)のアドバイスを取り入れながら建設した。
アメリカからは特注のピストンエンジンや、航空機の運行上欠かせないナビゲート機器を輸入した。

完成した飛行機はアジア最大規模の航空機製造会社として知られるヒンドスタン航空機(Hindustan Aeronautics Limited:HAL)により認定を受けた。

実際に飛行するためには、さらにインド民間航空総局(Directorate General of Civil Aviation)からの承認を得なければならない。

ヤダヴさんは飛行機建設に成功したことで、「今後、インド国産航空機産業への可能性を示すことができたら」と語っている。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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