必見!初の全ヒジュラー・グループ「シックスパック・バンド」のめくるめく動画が大ヒット
Posted on 31 Jan 2016 21:00 in エンターテインメント by Yoko Deshmukh
個人的には、せっかくいいものを持っているのだから、ダンスと歌をぐっと磨き込んで全世界デビューして欲しいです。
*The photo from The Better India, where the article is inspired.
この動画を観て、「ああ、かれらがインドの諸問題、特に性差別をぶち破る大きな旋風を巻き起してくれたらいいな」と思った。
心身の性が一致していない、トランスジェンダーと呼ばれる人たちに対する差別が根強いインドにおいて初めて、メンバー全員がトランスジェンダーで構成された音楽グループが結成され、早くも大きな注目を集めているという話題が、28日付の「The Better India」に掲載されていた。
今月初め、メンバー6名全員がトランスジェンダーから成る新しいグループ、「シックスパック・バンド(6-pack band)」が、ファレル・ウィリアムズ(Pharrell Williams)の2014年のヒット曲「Happy」のカバー、「Hum Hain Happy(「We Are Happy」のヒンディ語)」を英語とヒンディ語、そしてもちろん、ノリノリのダンスも交えて歌った動画を「YouTube」に公開したところ、大反響を巻き起こしているようだ。
特に男性の姿に女性の心を持って生まれた人々は「ヒジュラー」と呼ばれ、一部は結婚式などの祝い事の席に現れることを縁起が良いと受け止める社会的通念があることから、そうした場所で歌や踊りを披露し、祝儀の分け前からおひねりを得るなどして生計を立てているが、そのほかの多くは長らくインド社会において正当な人権が保障されず、貧困や差別に苦しんできた。
発信元の「The Better India」インタビュー記事を読むと、本来は上記のように、人々の幸福に寄り添うことを生業としてきたヒジュラーたちの生き方を、6人が現代風に再構築しようとしているのかな、ということが伝わってくるようだった。
「シックスパック・バンド」は現在、インドの有名歌手ソヌー・ニガム(Sonu Nigam)の人気曲をカバーした2番目のビデオを撮影中という。
願わくば全世界でデビューして欲しい。
あとはせっかく見目麗しい華やかな容姿に恵まれているのだから、歌唱力をきっちり上げるレッスンを受けたほうがよさそう。
気になる動画を貼り付けたので、ぜひご覧になり、元気をたっぷりもらって欲しい。
ちなみに動画の中で手拍子とともに歌うスタイルは、ヒジュラーたち独特のものである。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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Yoko says:
01/02/2016
わぁ、朋子ちゃん、いつも忙しい中なのに、温かいまなざしで応援してくれて、本当にありがとう。プネに戻ってからも、スケジュールにまったく余裕がない日々がずっと続いているんだけど、なんとか例の「浮上」をするために、毎日の記事更新を年始から再開したところだったから、朋子ちゃんからの、このコメントが、何より心に沁みるよ。
Tomoko says:
01/02/2016
陽子ちゃん、久しぶりに訪れたらHPが新しくなっている!!読みやすくなったね。しかも沢山の未読記事があるので、今日ゆっくり読ませてもらいまーす。陽子ちゃんのセンスある記事選択。そしてためになるコラム。これからも楽しみにしています。
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