乾燥マグロを贅沢に使った絶品フィッシュピクルスをプネーで発見

 

Posted on 06 Mar 2018 21:00 in ASKSiddhi独断うまい店 by Yoko Deshmukh

マグロの干物なんて、これまで生きてきて聞いたことがありませんでしたが、仰天の旨味です。



これまで、フィッシュピクルスと言えば、なんとなく次のリンクにある有名メーカー「Keya」の「Mangalore Fish Pickle」を主に購入していた。

Keya Mangalore Fish Pickle, 270g - Amazon.in

プネーでは90%ベジ、10%ノンベジ(ほぼチキン)な生活を、さほどの不満もなく送っているものの、日本人DNAのなせるいたずらか、魚介類だけは無性に食べたくなることがある。
そこで手軽に摂れる「魚介類由来のアミノ酸」として、いつものマハーラーシュトリアン料理に添えて楽しんでいたが、いかんせん塩分と酸味が強烈すぎ、せっかくの魚の風味があまり感じられないことが不満でもあった。
また入っている魚(何の魚かは不明だが、サバと予想)の身も少なめで、あっという間になくなってしまうので、価格(近所のスーパーでは定価の175ルピー)に対する割高感(通常モードのマンゴーピクルスなどの2倍強)が否めなかった。

そんなある日、スーパーの陳列棚に、Keyaとは異なる聞いたことのないメーカーのフィッシュピクルスを見つけ、材料が「Tuna」すなわちマグロという点と、内容量が多めかつ価格が安めだった点に魅力を感じ、購入してみた。

Tasty Nibbles Fish Pickle 400g - Amazon.in



 

本日、ランチタイムに数日前の残りもののキチュリ(トゥールダルとライスを混ぜる柔らかめのおかゆのようなシンプルな炊き込みごはん)を温め、このピクルスを賞味してみた。

瓶に突っ込んだスプーンに触れる硬い感触に一瞬ひるんだが、2さじほど取り出して熱々のキチュリと混ぜた。
硬かった身はキチュリの熱でほろりと解け、閉じ込められたマグロの旨味がじわり口中に広がる。
心配した塩辛さや生臭さはあまりなく、ひたすら乾燥マグロのおいしさを追求した、上品な味わいに唸った。

近所のスーパー、ドラブジーズ(Dorabjee's)では400グラム入りが145ルピーと、Keyaのものよりもマグロの身も含めてずっとたっぷり入っていて、しかも安い。
しょっぱさや辛さは控えめなので、ローストしたパパドなどに添えてビールやワインなどのアテにしてもよさそうだ。
ちなみに夜にはチャパーティで食べてみたが、わたしはライスに合わせる方が好みだ。

「乾燥マグロ」なんて聞いたことも食べたこともなかったので、アラプッザ(このピクルスが製造されたケーララ州の都市)まで原料のマグロ干物を買いに行きたくなった。

これからしばらくは、「Tasty Nibbles」一筋で行こうと思う。





    



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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