損得を考えずに、必要な人たちのために躊躇なく行動する、カナダのレストランオーナー

 

Posted on 22 Apr 2016 20:00 in 海外のインド人 by Yoko Deshmukh

困っている誰かに、自分が持つ何かを分かち合うと決めた以上は、一切の見返りを求めない無垢の気持ちであるということは、これからも地球上で人間が生きていきたければ、最低限のマナーとなりそうです。



本日付の「The Better India」が、誰もが思いつきそうで、かつ、なかなか行動には移さないことを、実直に続けているインド人レストランオーナーについて紹介していた。

In Canada, this Indian Restaurateur Gives the Needy Hot Meals for Free

その人とは、カナダのエドモントンでインド料理レストラン「Indian Fusion: The Curry House」を経営する、パルカシュ・チッバー(Parkash Chibber)さん。

実はパルカシュさんのお店は、その料理の味だけでなく、慈愛に満ちたオーナーの心ある行為によって、カナダ中でちょっとした有名になっているという。

レストランの裏口に回ると、このような看板が掲げられている。

「Dear friends, If you are hungry and have no money to pay, just ring the bell below or come in for a free meal box/coffee anytime.(友人たちへ。もしも空腹だが、食事を買うお金がないのなら、下のベルを鳴らすか、気軽に厨房に入ってきてください。お弁当やコーヒーを無料でどうぞ。)」

この看板を掲げた理由について、カナダのテレビ局CTVから取材を受けたパルカシュさん。
「ひとりひとりに、『お腹は空いていませんか?』と聞いて回ることは不可能です。だから、必要な人の目に届けばと、看板をかけておこうと思い立ったんです」

しかも、食事を必要としている人には、ベジタリアン、ノンベジタリアン、またはミルクかコーヒーだけ、という3つの選択肢が与えられ、さらにアレルギーにまで配慮している。

この話に触れた時、本日たまたま「スマートな人の定義」について考えた友人との会話を思い出していた。
わたしにとってスマートな人とは、ブランド物や流行の服や靴をそつなく着こなす人、というよりも、自分の行動が周囲に与える影響を熟知して、将来の世代のことまで考えて、ミニマムに暮らしつつ、清潔感を保っている人だろうか。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments