洪水被害のビハール州で、132の村々をバイクで周って手当てした医師たち

 

Posted on 21 Sep 2017 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

世界中で異常気象、激烈な気象現象が続いています。もちろん昨日また激しい大雨に見舞われたムンバイーをはじめとするインドも例外ではありません。



※雨が多いと言われているポルトガルはリスボン郊外のシントラ雨景。
 

現在、10日間ほどの日程で福岡に一時帰国している。
福岡では実家の車を借りて運転することがあるのだが、車内のような外界から隔たれた、閉鎖された空間にいると、運転者の性格が荒くなるということは、よく言われることだろう。
そういう心理状態になり得ることを肝に銘じて、運転には細心の注意を心掛けている。

それにプネーでも、風をいっぱいに受けて走るオートリクシャーで移動している時と、エアコンが効いて大気汚染から遮断された乗用車に乗って移動している時とでは、街に対する心の近さというか、親しみの感じやすさが微妙に異なることに気づく。

世界には、縁もゆかりもない遠い土地で起きている災害や人災を他人事と思えず、駆け付けることのできる人がいる。
実は、自分と他者、自国と他国、宗教や民族、人種などを隔てているのは、ガラス窓1枚ぐらいの薄いものに過ぎないのに、誰もが厚い壁だと思い込んでいるだけかもしれない、ということを、ふと思わせてくれる記事だった。

昨日付「Firstpost」では、モンスーンの大雨で深刻な洪水被害に遭っているビハール州の農村地帯をバイクで周り医療支援に取り組み、2週間で1万人以上の人たちに救いの手を差し伸べた医師たちを紹介していた。

As Bihar reels under impact of floods, medicos on motorbikes emerge as symbols of hope - Firstpost

「バイクに乗る医師たちの作戦(Operation Motorcycle Doctors)」と名付けられた活動では、18名のベテラン医師や看護師、救急救命士たちが、医療器具や薬、ブドウ糖配合のビスケット、新鮮な飲料水を携え、バイクにまたがり、洪水被害に遭遇して救急車も辿り着けず、陸の孤島のようになった貧しい村々を、手分けして実に132村も周り、怪我や病気に苦しむ人たちを手当てしたという。

医師たちはできるだけ多くの村を周れるよう、1日平均して80キロほどをバイクで走行した。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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