大阪から日本の底力を確かめる

 

Posted on 02 Jul 2018 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

今回、大阪を訪問できたことは、奇跡のような機会をいただいたためでしたが、地震に打ち勝つ強さを分けていただくこともできました。



※写真はTKPビルの胴体を阪神高速道路が貫通する、海外旅行者に話題の風景。
 

今回、日本翻訳者協会(JAT)主催の一大イベント、「IJET-29」の貴重なセッション登壇機会をひとついただいたことをきっかけに、ほぼ初めて、大阪に訪問することができた。

IJET-29大阪、セッションは無事に終了☆課題はいっぱい... - ASKSiddhi [6月30日更新]

思えばお話をいただいて以来半年以上にわたって、この日のことを考えるだけで恐怖感でいっぱいだったが、万端とは言えないものの事前の準備をしっかりして臨んだので、当日は肝が据わり、インドやプネーについて堂々と話すことができた。
ひとえに、調べ物の途中でご協力くださった方々、そして貴重な時間を割いて当日、耳を傾けに来てくださった方々のおかげであり、これからきちんと改めてお礼を申しあげたい。
そして今後、インドへの注目が年々高まっていくことを予想し、話した内容は今後も追跡し、できるだけ最新の情報を維持しておこうと決意した。

セッション登壇を経験してみて、やはりインドのことを知りたいと考える方に、きちんと情報を届けるためには、顔を見て話す機会に勝るものはないのだなと、改めて気づいた。
そしてわたし個人はできることが非常に少ないが、こうした出会いをきっかけとして、プネーやインドと日本、その先との、人的交流のお手伝いができたとしたら、何より喜ばしい。

さて、大阪の話である。
訪問前、わたしは「日本第2の都市」大阪を舐めていたようだ。
町田市に住む祖母が現在も健在であることから、幼いころから東京には頻繁に遊びに来ていたし、関東地方で暮らしていたこともあって、わたしにとっては「日本を代表する都市=東京」のイメージが勝手に刷り込まれ、それ以外の大都市はあくまでサブぐらいの感覚があった。

これは大変失礼な印象であった。
実際には大阪は福岡などとは比べ物にならないほど巨大で、東京に匹敵する力を持っている都市だった。
つまり「東京だけではない」という「日本の底力」を見せつけられた。

さらに大阪の人々からは、東京の人々が無意識にでも一瞬一瞬打ち出してくる、「東京の街はこう歩かなければならない」という冷酷な無言の同調圧力がなく、実におおらかに見えた。
つまり大阪の人々は、東京の人々よりずっと寛容であり、かつ、何かと東京の後を追うことばかり考えている福岡の人々より、ずっと自信に満ちている。

たった2週間前に巨大な地震に見舞われ、恐怖の記憶も新しく大変な日々を送る方々もいらっしゃるだろうに、わたしたちのような道に迷って困っているような、トボけたストレンジャーでも放っておかず、コテコテの大阪弁というサービス付きで手を差し伸べてくれる、優しさで満ちた街だ。
なお、ホテルでニュースを観ていたら、大阪市長さんもかなりお若い方であることを知った。

吉村洋文大阪市長(Wikipedia)

都会的な洗練の中に「ご当地の特色」も色濃く残し、街ゆく人たちが今は外国人がすっかり目立つようになったツーリストに対して、ややお節介気味に世話を焼く、という、ある種「インド人的」なノリも見られてうれしかった。

なぜ今まで大阪をスルーしてきたのか自己の神経を疑っている。
そういうことで言えば名古屋にも行ったことがないわたしは、日本人として「モグリ」だと言えよう。
そして改めて、日本の何もかもが東京に集中していることの異常さを思った。

また限られた時間内でたこ焼き(明石焼き?)、お好み焼き、いか焼き、串揚げ、餃子、焼きそばなどの「食い倒れ」もしっかり堪能している。


「ソース二度付け禁止」の元祖串かつ だるま


大阪に再訪できる日を心待ちにしている。





      



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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